第1章 左右の章
第1節 陰陽論
今に残る陰陽の思想
陽暦と陰暦
方円相対
着物の陰陽
陰陽論のルール【1】-まず主体を考える
左上重ね
表具での右前
左大臣と右大臣の格付け
雛飾り
陰陽論のルール【2】-必ず陽と陽、陰と陰を組み合わせる
日本料理の陰陽
包丁の陰陽と陰陽和合
恵比寿さんと大黒さん
獅子と狛犬
第2節 五行説
陰陽論と五行説の組合せ
丙午生まれの女性
鬼門と鬼の姿
「草木も眠る丑三つ時」
大晦日
五行説のルール 「天子は南面す」
四天王
配置パターン【1】
配置パターン【2】
阿弥陀さんとお地蔵さん
左右上下の陰陽五行
北枕
第2章 紅白の章
第1節 白の意味
ケガレと白
シロ色とは
ミソギとハライ
世界に類を見ない自分専用の食器
シロい紙
三不浄
シロい塩
清め塩
盛り塩
手塩
地鎮祭
第2節 赤の意味
アカと習俗
ご遺体への怖れ
位牌
丹の国
アカの役割
彼岸花
口紅のアカ
タタリ
中国でのアカの意味
赤飯
第3節 赤と白
表具で用いる赤と白
菅原道真公の表具
言霊と忌み言葉
梅干と天神様
恵比寿と大黒天の表具
天つ神と国つ神
ハレと紅白
アワビのワタ
鯛のワタ
ヱビスさんとダイコクさんの使い
紅白セットの意味
紅白幕と鯨幕
お色直し
第4節 黒(玄)
黒の格式
鯨
当色の黒
喪の黒
黒い地獄
六地蔵
第5節 青
アヲとシロのコンビネーション
藍染
浅葱色
ウラジロとユズリハ
青白幕
ネギ
麻
麻布と紙
シロい麻
大麻と苧麻
白馬の節会
雌雄異株と陰陽五行
カジノキ
麻の葉文
白ヌキと黒ベタ
麻の機能
籠目
風神・雷神
風神雷神の正体
大将軍神と疱瘡
西洋人による国難
礼拝の対象と落款
偶像崇拝の禁
第6節 黄と紫
日本での黄色の意味
黄白の水引
五色と宗教
三教と神道
紫は尊貴な色
天皇と禁色
紫草
冠位十二階の制と五色
五行の順
第3章 和漢の章
第1節 真の唐様、行の和様
唐様と和様の違い
漢語と和語
漢画と大和(やまと)絵
日本文明
唐様が格上
男尊女卑と神道
絵と画の違い
月への憧れ
武家文化はなぜ唐様なのか
金と銀
天皇の役割
龍と鳳凰
金閣と銀閣
シンメトリーとアシンメトリー
磁器と陶器
漆塗と石材
第2節 吉数
和様の吉数
和様の吉数-「八」
折敷紋と菊紋
和様の吉数-「六」
産屋屏風
四のタブー
唐獅子牡丹
ニンニク
ワサビ
唐様の吉数から成立した五節句
重陽と菊
七夕
端午の節句
鍾馗とコウモリ
桃の節句
雛図の表具
菱餅とヨモギ
菱形に見る唐様と和様
第3節 和の特殊な好み
常磐木
榊と梻
笹
針葉樹
素木
床柱と唐三木
柱信仰
檜と伊勢神宮
松と高砂
松竹梅
ナギとコウヤマキ
広葉樹と松柏
盆栽と扇子
日本独自の好み-二つのビ
フルビ
いぶし銀
時代色とフルビ ホロビ
自他同一観
第4節 陰陽和合
陰陽和合の象徴-日本仏教
葬式と結婚式
神仏判然令
日本の環境風土が生んだ日本仏教
素朴な心のシステム
日本仏教の独自性
十三仏信仰
福神信仰
日本人のモットー「和」
現代の陰陽和合
真の真
自作解説-「あとがき」にかえて