巻物は昔の書物でした。続き物の書籍を第1巻、第2巻などと呼ぶのは、その名残です。お経を巻物に仕立てたものは経巻、絵画の場合は絵巻といいます。
清華堂では巻物の仕立て直しも行っています。なかには古くなった額物を「家を建て替えて飾る場所がなくなってしまったが、かといって処分するのも忍びない」といったご要望に応えるため、巻物に姿を変えて保管していただくことも承っております。
かつて我が国では、座敷の壁は紙で化粧貼りすることが普通でした。こうした壁を貼付壁といいます。ただ千利休が「粗壁に掛物面白し」として以降、床の間までも土壁のままといった風潮が生まれます。
今日、貼付壁は一般的ではありませんが、和紙を壁に貼りつけて楽しむ方も増えてきました。 清華堂では意匠を凝らした貼付壁の施工も行っています。