掛物の傷みで最も多いものが「折れ」と、これを原因とする放置できない傷みです。 折れは仕立て直さない限り治まりません。また、仕立て直しても折れたところの顔料の剥落は元には戻りません。ですから、掛物は極力折れを付けないよう注意を払って取り扱うことが必要です。
掛物に強い横折れが見られるようなら、痛みがひどくならないうちに仕立て替えされることをおすすめします。